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タジキスタン歴史考古学博物館に対する文化無償協力について

平成15年11月28日

  1. わが国政府は、タジキスタン共和国に対し、タジキスタン歴史考古学博物館が展示機材及び保存機材を購入するため(the supply of equipment for exhibition and preservation to the National Museum of Antiquities of Tajikistan)、4,590万円を限度とする額の文化無償協力を行うこととし、このための書簡の交換が、11月28日(金)、ドゥシャンベにおいて、わが方河東哲夫在タジキスタン大使と先方タルバク・ナザロフ外務大臣(H.E. Mr.Talbak Nazarov, Minister of Foreign Affairs of the Republic of Tajikistan)との間で行われた。

  2. タジキスタン歴史考古学博物館は、タジキスタン最大の博物館として、同国内で発掘された古代、近代の多種多様な出土品の展示、収蔵を行っている他、同国に点在している遺跡群の発掘、保存、修復作業を精力的に行っている。また、同博物館は滋賀県のミホ・ミュージアムと提携し、昨年7月に同ミュージアムで開催された「古代バクトリア遺宝」に展示物を貸し出す等日本の博物館との交流を積極的に行っている。しかしながら、同博物館が所有している展示ケース、修復のための研究機材、また目録等を作成するための広報用機材は、老朽化が著しく、機材の整備が急務となっているが、同国の厳しい経済状況下においては、同博物館に対する予算には限界があり、必要な機材の調達が困難な状況となっている。
     このような状況の下、タジキスタン共和国政府は、タジキスタン歴史考古学博物館が展示および保存機材を購入するために必要な資金につき、わが国政府に対して文化無償協力を要請してきたものである。
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