
レバノン文化省ユネスコ会館に対する文化無償協力について
平成15年11月22日
- わが国政府は、レバノン共和国政府に対し、文化省ユネスコ会館が視聴覚機材を購入するため(the supply of audio-visual equipment to the UNESCO Palace, Ministry of Culture)、4,560万円を限度とする額の文化無償協力を行うこととし、このための書簡の交換が、11月21日ベイルートにおいて、わが方村上徳光在レバノン共和国大使と先方ガジ・アリディ文化大臣(Ghazi Aridi,Minister of Culture)との間で行われた。
- ユネスコ会館は、コンサート、演劇、バレエ、映画上映、シンポジウム、会議等を開催するレバノン共和国唯一の総合文化施設であり、1,200名収容の大ホール、展示ルーム2室、セミナールーム2室から構成され、年間約300のイベントを開催している。また、同会館は、80年代の内戦で施設の一部が破壊されたが、96年に再建されてからは、文化芸術の盛んな同国の中心的施設として内外の多くの団体が活用している。しかしながら、同会館の大ホールで使用されている音響機材は、使用頻度右が高いため老朽化が激しく、機能的に十分な音圧を得ることが困難となっており、また、展示ルームとセミナールームにはビデオ・プロジェクター等の視聴覚機材が設置されていないため、活動が大きく制約されているのが現状である。
このような状況の下、レバノン政府は、文化省ユネスコ会館が視聴覚機材を購入するために必要な資金につき、わが国政府に対して文化無償協力を要請してきたものである。
(参考)ユネスコ会館の名称は1948年ユネスコ第3回国際会議が同会館で開催されたことに由来している。