
タイのタイ文化センターに対する文化無償協力について
平成15年11月19日
- わが国政府は、タイ王国政府に対し、タイ文化センターが音響機材を購入するため(the supply of sound equipment to the Thailand Cultural Centre,Office of the National Culture Commission,Ministry of Culture)、4,490万円を限度とする額の文化無償協力を行うこととし、このための書簡の交換が11月19日(水)、バンコクにおいて、わが方時野谷敦在タイ大使と先方プラダープ・ピブンソンクラーム外務省経済技術協力局長(Mr.Pradap Pibulsonggram,Director-General,Department of Technical and Economic Cooperation,Ministry of Foreign Affairs)との間で行われた。
- タイ文化センターは、1987年にわが国の無償資金協力で建設された、タイにおける唯一の本格的劇場設備を備えた文化センターであり、タイを代表する劇場としての中心的地位を有するとともに、高い稼働率を保ってきている。また、日本関連事業も積極的に実施しており、特に日ASEAN交流年にあたる本年は、同センターにおいて、日ASEANの劇団による合同舞踊「虹の舞」等の日本関連の記念事業を多数実施し、タイにおける日本文化の紹介に貢献している。しかしながら、同センターの音響機材は、高い使用頻度と経年による劣化が著しく、同センターの活動に支障をきたしているため、機材の整備が急務になっているが、同センターでは同国の厳しい財政状況のため機材の購入が困難な状況にある。
このような状況の下、タイ王国政府は、タイ文化センターが音響機材を購入するために必要な資金につき、わが国政府に対して文化無償協力を要請してきたものである。