
ザンビアのリビングストン博物館に対する文化無償協力について
平成15年9月9日
- わが国政府は、ザンビア共和国政府に対し、リビングストン博物館が視聴覚機材を購入するため(the supply of audio-visual equipment to Livingstone Museum)、2,020万円を限度とする額の文化無償協力を行うこととし、このための書簡の交換が9月9日(火)、ルサカにおいて、わが方石弘之在ザンビア共和国大使と先方ンガンデゥ・マガンデ大蔵・国家計画大臣(The Honourable, Ng' andu P. Magande, M.P., Minister of Finance and National Planning)の間で行われた。
- リビングストン博物館は、民俗、歴史、考古学的な遺物の採取・展示および自国文化の保存・公開を行うザンビア最大の拠点であり、これらの活動を通じて、市民や学生への文化啓蒙ならびにザンビア文化の振興につき不可欠な役割を果たしている。また、同博物館にはわが国より青年海外協力隊が派遣されている他、1998年より大阪にある国立民俗博物館(通称「みんぱく」)との間で共通データベース構築のための協力が行われている等、わが国との緊密な関係を有している。同博物館は、ザンビア最大の博物館として、へき地にある農村において、文化啓蒙のための映写会を開催する等、近年その活動が増大している。しかしながら、このような文化活動を行うための視聴覚機材が不足しているため、新たな機材の購入を希望しているが、厳しい財政状況のため困難な状況にある。
このような状況の下、ザンビア政府は、リビングストン博物館が視聴覚機材を購入するために必要な資金につき、わが国政府に対して文化無償協力を要請してきたものである。