
フィジー公文書館に対する文化無償協力について
平成15年9月4日
- わが国政府は、フィジー諸島共和国に対し、フィジー公文書館がマイクロフィルム機材を購入するため(the supply of micrographic equipment to the National Archives of Fiji)、3,630万円を限度とする額の文化無償協力を行うこととし、このための書簡の交換が9月4日(木)、スバにおいて、わが方飯野建郎在フィジー諸島共和国大使と先方カリオパテ・タヴォラ外務貿易相(The Honourable Mr. Kaliopate Tavola, Minister for Foreign Affairs and External Trade)との間で行われた。
- フィジー公文書館は、政府直属の行政文書保存機関として、公文書を始め同国内で発行された新聞、地図等の管理・保存業務を行っている。
しかしながら、フィジーの気候は一年を通じて高温多湿なため、同公文書館が所有する古文書の腐蝕が著しく、同公文書館では、わが国よりJICA(国際協力事業団)のシニアボランティアによる技術指導により、古文書のマイクロフィルム化を実施しているが、所有する機材は不足しており、また、現在使用している機材も老朽化のため作業が進んでおらず、これまでにマイクロフィルム化ができたのは、全体の5%しかないという状況にある。
このような状況の下、フィジー政府は、フィジー公文書館がマイクロフィルム機材を購入するために必要な資金につき、わが国政府に対して文化無償協力を要請してきたものである。