
ウクライナのリビフ国立オペラ・バレエ劇場に対する文化無償協力について
平成15年9月1日
- わが国政府は、ウクライナ政府に対し、リビフ国立オペラ・バレエ劇場が照明機材を購入するため(the supply of lighting equipment to Lviv Solomiya Krushelnytska State Academic Opera and Ballet Theatre)、4,990万円を限度とする額の文化無償協力を行うこととし、このための書簡の交換が、9月1日(月)、キエフにおいて、わが方川口順子外務大臣と先方ワレリー・ホロシュコフスキー経済・欧州統合大臣(Valeriy Khoroshkovskiy, Minister of Economy and European Integration of Ukraine)の間で行われた。
- リビフ国立オペラ・バレエ劇場は、1900年に設立され、現在国内外の年間公演数230回、年間総入場者数約6万人を誇るウクライナ有数の伝統と実績あるオペラ・バレエ劇場であり、高い水準の公演を行うことで、ウクライナにおける芸術の振興に不可欠な役割を果たしている。また、同劇場は、2001年より小松長生氏が首席客員指揮者に就任し、日本関連演目を指揮する等、わが国関係者との文化・芸術交流を積極的に推進している。しかしながら、現在、同劇場が所有する照明機材は、老朽化が進み、質、量ともに不足しているため、その公演活動を継続的に行っていくには、新たな機材の購入が必要となっているが、同国の厳しい経済情勢下の予算制限により、困難な状況にある。
このような状況の下、ウクライナ政府は、リビフ国立オペラ・バレエ劇場が照明機材を購入するために必要な資金につき、わが国政府に対して文化無償協力を要請してきたものである。