
キューバ国立交響楽団に対する文化無償協力について
平成15年8月22日
- わが国政府は、キューバ共和国政府に対し、キューバ国立交響楽団が楽器を購入するため(the supply of musical instruments to the Cuban National Symphony Orchestra)、3,380万円を限度とする額の文化無償協力を行うこととし、このための書簡の交換が8月21日(日本時間22日)、ハバナにおいて、わが方岩田達明在キューバ共和国大使と先方マルタ・ロマス・モラレス外国投資経済協力大臣(Marta Lomas Morales, Minister for the Foreign Investment and the Economic Cooperation )との間で行われた。
- キューバ国立交響楽団は、1959年に、キューバ国民の音楽レベルの向上を目的として設立され、同国唯一の交響楽団として、国際的コンクールから病院でのチャリティ演奏まで、幅広い音楽活動を実施し、同国における音楽振興の中心的役割を担っている。しかしながら、同国の厳しい経済事情により、楽団自体が所有する楽器はほぼ皆無であることから、奏者個人の所有楽器を使用して演奏活動を行っている状態であり、楽器が質量ともに不足しているため、演奏曲目や分野を制限せざるを得ない問題に直面している。
このような状況の下、キューバ政府は、キューバ国立交響楽団が楽器を購入するために必要な資金につき、わが国政府に対して文化無償協力を要請してきたものである。