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ウズベキスタンの「人材育成奨学計画」に対する無償資金協力について

平成15年7月4日

  1. わが国政府は、ウズベキスタン共和国政府に対し、「人材育成奨学計画」(the Project for Human Resource Development Scholarship)の実施に資することを目的として、5,800万円を限度とする額の無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が7月4日(金)、タシケントにおいて、わが方河東哲夫在ウズベキスタン大使と先方カラマトフ・ハミッドゥラー・サドゥライェヴィッチ副首相(Mr. Karamatov Khamidulla Sadullayevich, Deputy Prime-Minister of the Republic of Uzbekistan)との間で行われた。

  2. ウズベキスタンでは現在、旧ソ連の全体主義的体制からの脱却に重点を置いて、教育制度の根本的な改革、旧来の思考体系の破棄、市場経済化に対応できる高度な人材育成を行うことが可能な国家教育制度の確立を最重要項目として掲げた「国家人材育成構想」を策定し、積極的に人材育成に取組んでいる。
     この計画の一環として、ウズベキスタン政府は、独自の留学制度により学生および教員の育成に努めているが、依然として、開発ニーズ(需要)に合致した教育が整備されておらず、近年の市場経済化、近代化等への対応が十分に行えない状況にある。
     このような状況の下、ウズベキスタン政府は、人材育成における留学制度の果たす重要な役割に鑑み、「人材育成奨学計画」を策定し、わが国政府に対し無償資金協力を要請してきたものである。
     なお、この計画は、ウズベキスタンの将来を担う若手行政官等約20名を対象に、日本の大学院における学位取得等を前提とした留学に対して経費を支援するものである。

  3. この計画の実施により育成される人材が、将来、各分野のリーダーとして、ウズベキスタンの抱える諸問題の解決に貢献するとともに、今後の日・ウズベキスタン両国間の友好関係の架け橋となることが期待される。
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