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アンゴラの「ジョシナ・マシェル病院整備計画(2/2期)」に対する無償資金協力について

平成15年5月29日

  1. わが国政府は、アンゴラ共和国政府に対し、「ジョシナ・マシェル病院整備計画」(The Project for Improvement of Josina Machel Hospital)の実施に資することを目的として、28億4,700万円(平成15年度3億9,000万円、平成16年度17億7,400万円、平成17年度6億8,300万円)を限度とする額の無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が、5月29日(木)、ルアンダにおいて、わが方飯山常成在アンゴラ大使と先方アルベルティーナ・アムクワィア保健大臣(Ms. Albertina Hamukwaya,Minister of Health)との間で行われた。

  2. アンゴラは長年にわたる内戦の影響により、保健医療事情はサブサハラ・アフリカの中でも劣悪な状況にある。なかでも、マラリア、呼吸器系感染症、下痢症等の伝染性疾患による死亡率が高くなっているが、こうした主要伝染性疾患に対応できる保健医療施設の多くが現在稼働していない状況にある。
     こうした状況を改善するため、アンゴラ政府は保健政策の根幹となる「保健開発5カ年計画(2000年から2004年)」を策定し、医療施設のサービス向上および医療従事者の養成に重点を置いており、高度医療施設を改善することによる国全体の医療のレベルアップを進めている。
     今回の計画対象であるジョシナ・マシェル病院はアンゴラ最大の総合病院であるが、施設、設備の老朽化、衛生施設の整備不良のため、満足な医療サービスを行えない状況にあり、同国では、同病院の改修を計画しているが、厳しい財政状況のため実施することが困難となっている。
     このような状況の下、アンゴラ政府は「ジョシナ・マシェル病院整備計画」を策定し、施設の改善および機材の調達に必要な資金につき、わが国政府に対し、無償資金協力を要請してきたものである。
     この計画の実施により、ジョシナ・マシェル病院の機能が改善され、高度医療機能が確保されることにより、医療サービスが向上し、アンゴラにおける保健医療事情が改善されることが期待される。
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