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メキシコの国立人類学歴史学学校に対する文化無償協力について

平成15年4月13日

  1. わが国政府は、メキシコ合衆国政府に対し、国立人類学歴史学学校が教育・研究機材を購入するため(the supply of educational and investigative equipment to the National School of Anthropology and History)、4,810万円を限度とする額の文化無償協力を行うこととし、このための書簡の交換が5月12日(日本時間13日)、メキシコシティにおいて、わが方藤村和広在メキシコ臨時代理大使と先方マリア・デ・ルルデス・ディエク・アサド経済関係・国際協力担当外務次官(Maria de Lourdes Dieck Assad, Subsecretaria de Relaciones Economicas y Cooperacion Internacional, Secretaria de Relaciones Exteriores )との間で行われた。

  2. 国立人類学歴史学学校は、1946年に人類学、歴史学の教育および研究を拡大させることを目的に高等教育機関として設立され、現在は、7学部6大学院を有しており、歴史的遺産を多数所有するメキシコにおける人類学歴史学研究の中心的役割を担うとともに、教育省文化芸術審議会の組織の一つとなっている。同学校では、近年日本人留学生をはじめ、世界各国から研究者や学生を数多く受入れる等、学術交流を含む研究活動の一層の充実を図っているが、学生および研究者の増加に伴う研究機材の不足、同校設立時に購入した機材の老朽化・旧式化のため、十分な研究活動を実施することが出来ず、新たな機材の購入を希望しているが、厳しい財政状況のため困難な状況にある。
     このような状況の下、メキシコ政府は、国立人類学歴史学学校が教育・研究機材を購入するために必要な資金につき、わが国政府に対して文化無償協力を要請してきたものである。
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