
グアテマラ共和国に対する無償資金協力(食糧増産援助)について
平成15年4月1日
- わが国政府は、グアテマラ共和国政府に対し、4億円を限度とする額の無償資金協力(食糧増産援助)を行うこととし、このための書簡の交換が4月30日(日本時間5月1日)、グアテマラシティーにおいて、わが方上野景文在グアテマラ共和国大使と先方エドガル・アルマンド・グティエレス・ヒロン・グアテマラ共和国外務大臣(Edogar Armando Gutierez Giron, Ministro de Relaciones Exteriores de la Republica de Guatemara)との間で行われた。
- グアテマラ共和国では、農業がGDP(国民総生産)の23%を占める主要産業であるが、主食であるトウモロコシ、米および豆類などの作物は、山岳地帯において伝統的な農法により生産されているため、生産量および生産性は低いことに加え、36年間にわたる内戦の影響もあり、主要作物の自給は達成されていない
。
このような状況の下、グアテマラ政府は、主要作物の生産性および食糧自給率の向上、地方における農業の近代化および栄養改善を目的として、「国家農業政策2000-2004」を策定し、この計画の食糧増産活動の支援のための肥料の購入に必要な資金につき、わが国政府に対し無償資金協力を要請してきたものである。
- この援助の実施により、グアテマラ共和国の主要食糧の生産性向上および生産量の増加が図られるとともに、主要食糧生産に従事する中小農民の貧困問題が軽減されることが期待される。