
ナミビア国立劇場に対する文化無償協力について
平成15年4月22日
- わが国政府は、ナミビア共和国政府に対し、ナミビア国立劇場が音響機材及び楽器を購入するため(the supply of sound equipment and musical instruments to the National Theater of Namibia)、4,470万円を限度とする額の文化無償協力を行うこととし、このための書簡の交換が、4月22日(火)、南アフリカ共和国のプレトリアにおいて、わが方花田吉隆ナミビア共和国臨時代理大使(南アフリカにて兼轄)と先方モーベン・M・ルスウェニョ在南アフリカ臨時代理大使(Mr.Morven M. Luswenyo, Acting High Commissioner of the Republic of Namibia to the Republic of South Africa)の間で行われた。
- ナミビア国立劇場は、ナミビアで唯一の近代的設備を持つ劇場であり、クラシック音楽、バレエ、現代演劇、各種コンサートなど、年間250日にわたり、多種多様な公演を開催し、同国の舞台芸術の発展に大きく貢献している。また、同劇場は、日本の伝統芸能に強い関心を有し、国際交流基金との協力のもと、日本映画祭等の日本関連行事を積極的に実施している。
しかしながら、現在、同劇場が所有する音響機材および楽器は、老朽化が進み、廃棄せざるを得ないものも多く、質、量ともに不足しているため、公演を始めとする文化・芸術活動を継続的に行っていくには、新たな機材の購入が必要となっているが、同国の予算の制約により、困難な状況にある。
このような状況の下、ナミビア共和国政府は、ナミビア国立劇場が音響機材および楽器を購入するために必要な資金につき、わが国政府に対して文化無償協力を要請してきたものである。