
ハイチに対する無償資金協力(食糧援助および食糧増産援助)について
平成15年4月22日
- わが国政府は、ハイチ共和国政府に対し、「食糧援助」および「食糧増産援助」のため、総額5億8,000万円を限度とする額の無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が、4月21日(月)、ポルトープランスにおいて、わが方北沢寛治在ハイチ臨時代理大使と先方アントニオ外務大臣 (Monsieur Joseph Philippe ANTONIO, Ministre des Affaires Etrangeres)との間で行われた。
(1)「食糧援助」 |
供与限度額:3億円 |
(2)「食糧増産援助」 |
供与限度額:2億8,000万円 |
- ハイチにおいては、農業が基幹産業であり、農村部において人口の約65%が農業に従事している。しかしながら、同国は起伏の激しい山岳地帯が多く、国土の20%は耕地化されているものの、耕作適地は7.2%しかないため、農業基盤は極めて脆弱な状況にある。また、天水に依存する小規模な伝統的農法が農業生産性向上の阻害要因となっており、食糧自給率は向上せず、慢性的な食糧不足のため、食糧は輸入もしくはドナー諸国からの援助に依存する状況にある。
このような状況の下、ハイチ政府は、食糧不足を改善するために必要な米を購入するための資金および食糧自給の実現、生産量・収量の増加等のための肥料の購入に必要な資金につき、わが国に対して無償資金協力を要請してきたものである。