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クロアチアの国立・大学図書館に対する文化無償協力について

平成15年4月16日

  1. わが国政府は、クロアチア共和国に対し、国立・大学図書館が視聴覚機材を購入するため(the supply of audio-visual equipment to the National and University Library)、3,280万円を限度とする額の文化無償協力を行うこととし、このための書簡の交換が4月16日(水)、ザグレブにおいて、わが方今西正次郎在クロアチア共和国大使と先方トニノ・ピツラ・クロアチア共和国外務大臣(Mr. Tonino Picula, Minister of Foreign Affairs of the Republic of Croatia)との間で行われた。

  2. 国立・大学図書館は、クロアチア最大規模の大学であるザグレブ大学の付属図書館としての機能も持ち合わせる中央図書館であり、わが国国際交流基金の寄贈による日本関連図書を含む約250万冊の蔵書以外に、同国で生産されたLPレコード2万5,000枚、カセットテープ1万2,000本、CD3,500枚などの音楽コレクションを保管・管理しており、同大学学生から一般市民まで広く利用されている。しかし、同図書館は音楽コレクションの鑑賞用視聴覚機材を所有しておらず、また、同国における内戦および経済危機により、これら音楽コレクションの鑑賞用視聴覚機材を購入する予算が不足している為、同図書館の音楽部門室は音楽関係の蔵書や楽譜の閲覧しか利用できない状況にある。また、同図書館はエントランスホールにおいて無料コンサートや講演会等のイベントを行っているが、映像・音響機材を所有していない為、レンタル機材で対応している状況にある。
     このような状況の下、クロアチア政府は、国立・大学図書館が視聴覚機材を購入するために必要な資金につき、わが国政府に対して文化無償協力を要請してきたものである。
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