
ブータンに対する無償資金協力(食糧増産援助)について
平成15年4月7日
- わが国政府は、ブータン王国政府に対し、4億円を限度とする額の無償資金協力(食糧増産援助)を行うこととし、このための書簡の交換が、4月7日(月)、インドのデリーにおいて、わが方林暘在ブータン大使(インドにて兼轄)と先方ダゴ・ツェリン駐日ブータン大使( Lyonpo Dago Tshering, Ambassador Extraordinary and Plenipotentiary of the Kingdom of Bhutan to Japan)との間で行われた。
- ブータンでは、就業人口の約80%が農業に従事しており、GDP(国内総生産)においても農牧業の占める割合は約40%に達するなど、農業は同国経済の重要な基盤となっている。しかしながら、同国は、険しい地勢のため耕作面積が狭隘であるなど必ずしも農業に適しておらず、既存の耕地においても段々畑や棚田が多いため、各種農業機械の導入が遅れており、生産性の低い伝統的農法と同国の労働力不足が重なり、生産性は停滞している状況にある。
このような状況の下、ブータン政府は、食糧増産体制を強化するため、農業資機材の導入・普及及び伝統的農業技術の改善による農業生産性の向上のための農業用機械の購入に必要な資金につき、わが国政府に対し無償資金協力を要請してきたものである。