国別地域別政策・情報 国別約束(年度別交換公文(E/N)データ)

インドネシアに対する円借款の供与について
~インドネシアの電力供給拡大~

平成15年3月28日

  1. わが国政府は、インドネシア共和国政府に対し、同国の経済社会開発努力を支援するため総額739億3,200万円を限度とする円借款を供与することとし、このための書簡の交換が3月28日(金)、ジャカルタにおいて、わが方飯村豊在インドネシア大使と先方プリモ・アルイ・ジョリアント外務省アジア・太平洋・アフリカ総局東アジア・太平洋局長(Mr. Primo Alui Joelianto, Director for East Asia and Pacific, Director General of Asia Pacific and Africa, Department of Foreign Affairs)との間で行われた。

  2. 対象案件および供与限度額
    (1)ムアラカラン火力発電所ガス化計画 557億5,000万円
    (2)ムアラタワルガス火力発電所拡張計画 181億8,200万円
     供与限度額 総額739億3,200万円


  3. 案件の概要
    (1)ムアラカラン火力発電所ガス化計画
     西ジャワのムアラカラン発電所において、重油焚き発電をガスコンバインドサイクル発電に転換することにより、発電出力を約300MWから約720MWに増大させ、電力需給バランスの改善に寄与することを目的とするもの。
    (2)ムアラタワルガス火力発電所拡張計画
     西ジャワのムアラタワル火力発電所における新規ガスコンバインド発電設備(約225MW)の導入を通じて、ジャワ・バリ系統の電力需給バランスの改善に寄与することを目的とするもの。

  4. 供与条件
    (1)金利: 年1.8%
    (2)償還期間: 30年(10年の据置期間を含む)
    (3)調達条件: 一般アンタイド


  5. 本件円借款の意義
     わが国は、対インドネシア支援として、持続的経済成長の実現のため、経済ボトルネックの解消のための支援を行っており、特にインドネシアでは電力供給不足が深刻化しているため、本年度の円借款では電力案件の供与を決定したものである。今回の円借款の実施が、インドネシアの電力問題の解決に貢献することが期待される。

  6. なお、今回の書簡の交換により、わが国のインドネシアに対する円借款の総額は、4兆1,218億4,215万円(交換公文ベース)となる。
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