
アンゴラの貧困農民に対する食糧増産援助について
平成15年3月25日
- わが国政府は、国際連合食糧農業機関(FAO)を通じ、アンゴラ共和国の貧困民対策に対し、1億5,470万円の食糧増産援助を行うこととし、このための書簡の交換が、3月25日(火)ローマにおいて、わが方松原亘子在イタリア大使と先方デヴィッド・ハチャリックFAO事務局次長(Mr. David HARCHARICK, Graisse, Deputy Director‐General)との間で行われた。
- アンゴラは、1975年以降の国内紛争により多数の避難民が発生し、農業生産が減少したことにより、外国からの食糧援助に大きく依存している状況にある。また、近年の天候不順等の影響を大きく受け食糧生産量がさらに悪化したため、多数の貧困難民等の食糧自給も困難になり、同国の食糧事情は深刻化している。
このような状況の下、FAOは、アンゴラのこうした食糧事情を改善するため、穀物、野菜の種子、農機具等を貧困農民に配布するとともに農業指導を行う計画を策定し、食糧自給および栄養状況改善のために必要な資金につき、わが国政府に対し無償資金協力を要請してきたものである。