
チュニジアのバルドー博物館に対する文化無償協力について
平成15年3月18日
- わが国政府は、チュニジア共和国政府に対し、バルドー博物館が視聴覚機材を購入するため(the supply of audio-visual equipment to the National Museum of Bardo)、2,310万円を限度とする額の文化無償協力を行うこととし、このための書簡の交換が3月18日(火)、チュニスにおいて、わが方甲斐紀武在チュニジア共和国大使と先方サイーダ・シュティウィ外務省国務長官(Saida Chtioui, Secretary of State to the Minister of Foreign Affairs)の間で行われた。
- バルドー博物館は、北アフリカ地域における代表的な考古学博物館であり、チュニジア史の各時代を代表する遺品や各地のモザイク画など、世界的、考古学的に高い価値を認められた展示品を数多く所蔵している。また、同博物館は、わが国における2回を含め、世界各国において展示会を企画・実施している等、チュニジアを始めとする北アフリカ地域の文化発展、ならびに、わが国を含む各国との文化交流に大きく貢献している。しかしながら、同博物館の展示設備は、1956年の独立後に購入した旧式のものであり、展示の説明等効果的な展示が出来ない状況にある。このため、同博物館は、テレビ等を使用して展示品の説明を行う等効果的展示のための視聴覚機材の購入を希望しているが、予算上の制約から困難な状況にある。
このような状況の下、チュニジア共和国政府は、バルドー博物館が展示品説明用の視聴覚機材を購入するために必要な資金につき、わが国政府に対して文化無償協力を要請してきたものである。