
モンゴルに対する無償資金協力(食糧援助)について
平成15年3月17日
- わが国政府は、モンゴル国政府に対し、4億円を限度とする額の無償資金協力(食糧援助)を行うこととし、このための書簡の交換が、3月17日(月)、ウランバートルにおいて、わが方当田達夫在モンゴル大使と先方ロブサン・エルデネチョローン外務大臣(Luvsan Erdenechuluun, Minister for Foreign Affairs)との間で行われた。
- モンゴルでは、旧社会主義時代には中央計画経済体制のもとで大規模国営農場による
農業が続けられてきたが、1990年代初めの市場経済への移行に伴い農業体制が混乱し、旧ソ連経済の混乱によりモンゴルに対する援助が打ち切られたため、農業の生産性が急速に低下し、農業生産量は現在も減少傾向にある。さらに、経済混乱による深刻な外貨不足のため、国内需要を満たすだけの食糧を購入することが困難な状況にある。
このような状況の下、モンゴル政府は小麦の購入に必要な資金につき、わが国政府に
対し無償資金協力を要請してきたものである。