
ガーナの国立劇場に対する文化無償協力について
平成15年3月17日
- わが国政府は、ガーナ共和国政府に対し、国立劇場が音響・照明機材を購入するため(the supply of sound and lighting equipment to the National Theater)、4,520万円を限度とする額の文化無償協力を行うこととし、このための書簡の交換が3月17日(月)、アクラにおいて、わが方浅井和子在ガーナ共和国大使と先方ハックマン・オウス・アジェマン外務大臣(Hon. Hackman Owusu-Agyemang, Minister of Foreign Affairs)の間で行われた。
- 国立劇場は、ガーナにおける最大の劇場として、各種公演や文化行事が頻繁に行われると共に、同国における舞台芸術の発展と文化啓蒙を目的として、芸術・文化関連の記録資料の作成・保存に取り組んでいる。また、同劇場は、2002年12月に同国で開催された「よさこい踊り大会」に約400名の踊り子を組織して参加した他、国際交流基金事業として平成11年に「津軽三味線公演」を、平成13年には「和太鼓公演」を行うなど、わが国文化の理解・普及に積極的な役割を果たしている。このような中、同劇場では、近年の公演数の増加に応えるとともに、公演等の文化活動を効率的に行うため、不足する音響・照明機材の拡充を希望しているが、同国の厳しい財政状況のため、必要な機材の購入は困難な状況にある。
このような状況の下、ガーナ政府は、国立劇場が音響・照明機材を購入するために必要な資金につき、わが国政府に対して文化無償協力を要請してきたものである。