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ケニアの「アティ橋・イクサ橋架け替え計画」に対する無償資金協力について

平成15年3月14日

  1. わが国政府は、ケニア共和国政府に対し、「アティ橋・イクサ橋架け替え計画」(Project for Reconstruction of Athi Bridge and Ikutha Bridge)の実施に資することを目的として、合計10億9,200万円を限度とする額の無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が3月14日(金)、ナイロビにおいて、わが方花谷卓治在ケニア臨時代理大使と先方ダウディ・ムウィラリア財務大臣(Hon. Daudi Mwiraria, Minister for Finance)との間で行われた。

  2. ケニアでは、物流のほとんどを道路輸送に依存しており、その重要性から第8次国家開発計画(1997年から2001年)の中でも道路・橋梁整備は重点分野にあげられている。しかしながら、1997年10月にエルニーニョ現象の影響による異常降雨が発生したため、ケニア中部・西部の多くの道路橋梁が流失、損壊する被害が発生し、多くの橋梁は十分な修繕、再建が行われないまま放置され、道路交通の大きな障害となっている。中でも、ケニア有数の農業地帯である東部州キツイ郡とモンバサ市を結ぶ幹線道路B7号線の重要な橋梁のうち、イクサ橋は流失は免れたものの橋脚部に被害を受けており、またアティ橋は橋自体が流失したため、臨時橋を仮設して対応しているが、臨時橋の車線不足により、交通状況が悪化し円滑な物資流通に多大な支障をきたしている。
     このような中、わが国政府は平成13年にケニア政府の要請に応じ「アティ橋・イクサ橋架け替え計画」に係る詳細設計に対し無償資金協力を実施しているが、同国の経済状況の悪化のため架け替えを実施できない状況にある。
     このような状況の下、ケニア政府は、アティ橋・イクサ橋架け替えに必要な資金につき、わが国政府に対し無償資金協力を要請してきたものである。

  3. この計画の実施により、アティ橋およびイクサ橋が架け替えられ、運輸条件の改善、道路事業の実施とその波及効果による雇用の増加、道路事情の改善による投資・開発の促進が期待される。
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