国別地域別政策・情報 国別約束(年度別交換公文(E/N)データ)

メルシン県国立オペラ・バレエ劇場に対する文化無償協力について

平成15年2月25日

  1. わが国政府は、トルコ共和国政府に対し、メルシン県国立オペラ・バレエ劇場が音響およびビデオ録画機材を購入するため(the supply of audio and video recording equipment to the State Opera and Ballet of Mersin)、3,700万円を限度とする額の文化無償協力を行うこととし、このための書簡の交換が2月25日(火)、アンカラにおいて、わが方竹中繁雄在トルコ共和国大使と先方ユスフ・ブルチ外務次官補(Yusuf Buluc, Deputy Undersecretary, Ministry of Foreign Affairs)の間で行われた。

  2. メルシン県国立オペラ・バレエ劇場は、トルコ南部で唯一の本格的な国立劇場であり、国立オペラ・バレエ団や国立オーケストラ等が常時公演を行っているほか、各種音楽学校生の発表や外国アーティストのコンサート会場として、トルコ南部最大の文化活動の拠点となっている。また、同劇場では、2001年5月には現代舞踏家福原哲朗氏による「スペース・ダンス」公演、2002年5月には「日・トルコ友好110周年記念行事」の一環として日本武道、茶道デモンストレーション等が開催されるなど、トルコ南部における日本文化紹介行事の拠点としての役割も果たしている。
     しかしながら、同劇場の音響設備は、1992年の設立当時に他の劇場の余剰中古品を使用したものであるほか、公演記録に必要な撮影機材を所持していないため、各種文化活動を実施する際には必要機材・記録業務を外部に委託しなければならない状況であり、同劇場が音楽・公演活動を維持していくためにには、音響機材および録画機材の購入が急務となっているが、同国の厳しい財政状況のため、機材の購入は困難な状況にある。
     このような状況の下、トルコ共和国政府は、メルシン県国立オペラ・バレエ劇場が音響およびビデオ録画機材を購入するために必要な資金につき、わが国政府に対して文化無償協力を要請してきたものである。
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