
アゼルバイジャンのバクー国立大学に対する文化無償協力について
平成15年2月24日
- わが国政府は、アゼルバイジャン共和国政府に対し、バクー国立大学がLL機材(語学学習用機材)を購入するため(the supply of language laboratory equipment to Baku State University)、3,710万円を限度とする額の文化無償協力を行うこととし、このための書簡の交換が2月24日(月)、バクーにおいて、矢野哲朗外務副大臣の立ち会いの下、わが方藤原稔由在アゼルバイジャン共和国大使と先方ミシル・ジュマイオグル・マルダノフ教育大臣(H. E. Mr. Misir Jumayil oglu Mardanov, Minister of Education)の間で行われた。
- アゼルバイジャンでは、社会主義体制からの転換以降、日本語、英語、仏語等の外国語の教育の必要性に迫られており、バクー国立大学は、1919年の創設以来、同国の最高学府として人材の育成・教育に大きな役割を果たし、平成13年9月より、国際交流基金プログラムに基づき日本語専門家が派遣されているほか、日本関連図書の寄贈が行われているなど、日本語学習および対日理解への協力に貢献している。
しかしながら、現在、バクー国立大学が所有するLL機材は、1970年代に購入した旧ソ連製の機材であり、老朽化による不良、故障が発生し、日本語を始めとする言語教育に支障を来しているため、新たな機材の購入を希望しているが、同国の厳しい財政状況のため、機材の購入は困難な状況にある。
このような状況の下、アゼルバイジャン共和国政府は、バクー国立大学がLL機材を購入するために必要な資金につき、わが国政府に対して文化無償協力を要請してきたものである。