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ウズベキスタン共和国の「ヒヴァ、ブハラ、シャフリサーブス、サマルカンドその他の地域における文化遺産保存機材整備計画」に対する文化遺産無償協力について

平成15年1月28日

  1. わが国政府は、ウズベキスタン共和国政府に対し、「ヒヴァ、ブハラ、シャフリサーブス、サマルカンドその他の地域における文化遺産保存機材整備計画」(the Project for Improvement of Equipment for Preservation of Cultural Heritage in Khiva, Bukhara, Shakhrisabz, Samarkand and Other Areas)の実施を目的として、1億4,100万円を限度とする額の文化遺産無償協力を行うこととし、このための書簡の交換が1月28日(火)、タシケントにおいて、土屋品子外務大臣政務官立ち会いの下、わが方河東哲夫在ウズベキスタン大使と先方ハミドゥラ・カラマトフ副首相(H. E. Mr. Khamidulla Karamatov, Deputy Prime Minister)との間で行われた。

  2. ウズベキスタン国内にはユネスコの世界遺産に登録されているヒヴァ、ブハラ、シャフリサーブス、サマルカンド等、2,500以上の歴史的建造物および考古学的遺跡があり、ウズベキスタン政府は、1995年に文化遺産の修復・保存に係る国家プログラム「メロス」を制定、2001年には「文化遺跡保護法」を採択し、さらに2002年には「歴史・文化建造物利用保護規定」を閣議決定する等、国家レベルで国内の文化遺産の保護・保全に取り組んでいる。また、同国においては、1998年より加藤九祚元創価大学教授がサマルカンド考古学研究所と共同で遺跡発掘を行っている他、画家の平山郁夫氏が、2001年よりタシケントにて、日本・ウズベキスタン双方の中央アジア研究者の交流施設「文化のキャラバン・サライ」の建設を進めている等考古学分野における両国の学術研究交流も活発に行われている。しかしながら、同国にある文化遺産は膨大にわたる上、国内の財政困難もあり、文化遺産の保護・保全に欠かせない機材・機器の調達が困難な状況となっている。このような状況の下、ウズベキスタン政府は、文化遺産保存活動を強化するため、「ヒヴァ、ブハラ、シャフリサーブス、サマルカンドその他の地域における文化遺産保存機材整備計画」に関し、修復・運搬機材および測量・モニタリング用機材等を購入するために必要な資金につき、わが国政府に対して文化遺産無償協力を要請してきたものである。
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