
カンボジアのプノンペン王立大学外国語学研究所に対する文化無償協力について
平成15年1月23日
- わが国政府は、カンボジア王国に対し、プノンペン王立大学外国語学研究所がLL機材(語学学習用機材)を購入するため(the supply of language laboratory equipment to the Institute of Foreign Languages of Royal University of Phnom Penh)、3,100万円を限度とする額の文化無償協力を行うこととし、このための書簡の交換が1月23日(木)、プノンペンにおいて、わが方小川郷太郎在カンボジア大使と先方ウィッ・キムアン外務国際協力大臣代行(H.E. Mr.Uch Kiman, Acting Minister of Foreign Affaiars and International Cooperation)との間で行われた。
- プノンペン王立大学外国語学研究所は、1981年にプノンペン王立大学内に設立され、日本語、英語およびフランス語のクラスを有するカンボジア最大の語学教育機関である。特に、日本語教育については、わが国から派遣された青年海外協力隊員3名が日本語指導を行っているほか、国際交流基金から図書の寄贈が行われるなど、同研究所の日本語教育環境は整備されており、また、日本大使館と連携した日本語スピーチコンテストを行うなど同国における日本語普及の拠点として大きな役割を担っている。
しかしながら、同研究所の語学研修機材は老朽化しており、さらなる語学教育の充実にはLL機材の購入が必要となっているが、同国財政事情の悪化のため、困難な状況にある。
このような状況の下、カンボジア政府は、プノンペン王立大学外国語学研究所がLL機材(語学学習用機材)を購入するために必要な資金につき、わが国政府に対して文化無償協力を要請してきたものである。