
リトアニア音楽アカデミーに対する文化無償協力について
平成14年12月20日
- わが国政府は、リトアニア共和国政府に対し、リトアニア音楽アカデミーが楽器を購入するため(the Supply of musical instruments to the Lithuanian Academy of Music)、4,880万円を限度とする額の文化無償協力を行うこととし、このための書簡の交換が、12月19日(木)、ビリニュスにおいて、わが方内藤昌平在リトアニア大使と先方アンタナス・ヴァリョニス外相(Antanas Valionis, Minister of Foreign Affairs)との間で行われた。
- リトアニア音楽アカデミーは、1933年に設立された、音楽、演劇、映画分野におけるリトアニア国内唯一の国立高等教育機関として、過去4年間で50名以上の学生が国際コンクールで優勝する等、高い音楽教育を誇るのみならず、年間300回もの無料公演を行い、リトアニアの音楽・芸術振興に大きな役割を果たしている。また、同アカデミーでは、カリキュラムとして「日本文化研究」が組み込まれており、日本音楽・文化に造詣の深い教授を揃えるなど、日本文化への理解を積極的に行っているほか、2000年には、同アカデミーの大コンサート・ホールにおいて琴の演奏会を行うなど、わが国を紹介する音楽活動も積極的に行っている。
しかしながら、現在、同アカデミーでは、音楽活動に不可欠な楽器の数量が不足しているため活動に支障をきたしており、同アカデミーでは、新たな楽器の購入を希望しているが、同国の厳しい経済状況のため購入は困難な状況にある。
このような状況の下、リトアニア政府は、リトアニア音楽アカデミーが楽器を購入するために必要な資金につき、わが国政府に対して文化無償協力を要請してきたものである。