平成14年12月18日

1. わが国政府は、エルサルバドル共和国政府に対し、体育庁がスポーツ器材を購入するため（the supply of sports equipment to the National Institute of Sports of El Salvador）、3,870万円を限度とする額の文化無償協力を行うこととし、このための書簡の交換が12月17日（日本時間18日）、サンサルバドルにおいて、わが方湯澤三郎在エルサルバドル共和国大使と先方マリア・エウヘニア・ブリスエラ・デ・アヴィラ外務大臣（H.E. Maria Eugenia Brizuela de Avila,Minister of Foreign Affairs）との間で行われた。
   
   
2. エルサルバドルでは、貧困や失業とともに治安問題の解決に向けて努力しており、その一環として、治安悪化に繋がる非行等を防止する方策としてスポーツを通じた健全な青少年育成に力を注ぐとともに、スポーツ分野における地域・国際大会での成績向上を目指している。わが国はエルサルバドルにおけるこうした取組みに対し、青年海外協力隊員を空手、野球、バレーボール及び体育教育の分野に派遣するなどの協力を行っている。こうした取組みの結果、近年、同国は、各種スポーツの地域選手権で連続優勝するなど成績を上げてきている。
   　しかしながら、同国では、2001年の1月、2月に連続して大地震が発生し、スポーツ施設も被害を受けたため、国民の精神面に対するスポーツの重要性に鑑み、現在、政府によって復旧に向けた努力が行われ、使用不能となった設備や機材の代替等が図られているが、同国の厳しい財政状況の下、適切かつ十分な機材の購入が困難な状況にある。
   　このような状況の下、エルサルバドル政府は、体育庁がスポーツ器材を購入するために必要な資金につき、わが国政府に対して文化無償協力を要請してきたものである。