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ハンガリーのセーチェーニ国立図書館に対する文化無償協力について

平成14年12月16日

  1. わが国政府は、ハンガリー共和国に対し、セーチェーニ国立図書館が録音機材を購入するため(the supply of recording equipment to the Hungarian National Szechenyi Library)、4,460万円を限度とする額の文化無償協力を行うこととし、このための書簡の交換が12月16日(月)、ブダペストにおいて、わが方松本和朗在ハンガリー大使と先方ガーボル・ゲルゲイ文化遺産大臣(Dr. Gabor GORGELY, Minister of Cultural Heritage)との間で行われた。

  2. セーチェーニ国立図書館は1802年に設立されたハンガリー最大の中央図書館であり、書籍250万冊、新聞・季刊紙33万5,000点、楽譜等音楽関係資料30万冊等の蔵書を誇るほか、日本列島の地図に関する日本の古文書等日本関連古書も多く所蔵するなど、日本との関係に重きを置き、同国国民への対日理解促進にも貢献している。
     同図書館は、長年に亘り音楽資料の保存に力を入れてきており、1924年には音楽部門を設立し、レコード、カセットテープ、CD(コンパクト・ディスク)等の音楽ライブラリー約4万点を保有しているが、これら音楽資料の多くは長期保存に適さないレコードやカセットテープであるため、CD等の長期保存に適した媒体に録音し直し保存する作業を行ってきている。しかし、同図書館保有の録音機材は旧式で且つ老朽化しているため、保存作業に支障をきたしているが、厳しい財政状況の下、新しい機材の購入は困難な状況にある。
     このような状況の下、ハンガリー政府は、セーチェーニ国立図書館が録音機材を購入するために必要な資金につき、わが国政府に対して文化無償協力を要請してきたものである。
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