
パナマ大学芸術学部音楽学校に対する文化無償協力について
平成14年12月3日
- わが国政府は、パナマ共和国政府に対し、パナマ大学芸術学部音楽学校が楽器を購入するため(the supply of musical instruments to the School of Music, Faculty of Fine Arts, University of Panama)、3,510万円を限度とする額の文化無償協力を行うこととし、このための書簡の交換が12月3日(日本時間4日)、パナマシティにおいて、わが方松津光威在パナマ共和国大使と先方ホセ・ミゲル・アレマン・ヒーリー外務大臣(H.E. Jose Miguel Aleman Healy, Minister of Foreign Affairs)との間で行われた。
- パナマ大学は、パナマ最古の大学であるとともに、人文科学系の学部を有し、大学レベルでの音楽教育を行っている唯一の大学である。同大学は、市民に開かれた大学を目指して、一般市民を対象とした数々のコンサートやワークショップ等を開催し、パナマにおける音楽活動において重要な役割を担っているほか、近年においては、日本人声楽家による声楽の授業や、パナマ在住の日本人ピアニストによるリサイタルおよび国際交流基金によるビオラ専門家派遣が実施されるなど、日本とパナマとの音楽を通じた文化交流の拠点の一つとなっている。しかしながら、同大学では、厳しい財政状況から、年々増加する学生数および文化事業実施の需要に比して既存楽器の更新、購入が追いつかず、コンサート等の文化事業開催に際しては、必要な楽器を他から借りなければならない状況にある。
このような状況の下、パナマ政府は、パナマ大学芸術学部音楽学校が楽器を購入するために必要な資金につき、わが国政府に対して文化無償協力を要請してきたものである。