
ドミニカ共和国のシバオ劇場に対する文化無償協力について
平成14年11月27日
- わが国政府は、ドミニカ共和国政府に対し、シバオ劇場が音響機材を購入するため(the supply of sound equipment to the Cibao Grand Theater)、4,030万円を限度とする額の文化無償協力を行うこととし、このための書簡の交換が11月27日(水)、東京(外務省)において、わが方川口順子外務大臣と先方ウーゴ・トレンティーノ・ディップ外務大臣(H. E. Dr. Hugo Tolentino Dipp, Secretary of State for Foreign Relations)との間で行われた。
- シバオ劇場は、ドミニカ共和国第二の都市サンティアゴ市において、芸術・文化活動の振興を目的として1995年に設立された劇場であり、首都サントドミンゴにある国立劇場と同様の外観と規模を誇る。同国の地方都市で唯一、オペラ、オーケストラ等の大規模な公演を行うことができる施設として、サンティアゴ市が管轄する周辺14県における芸術・文化活動の拠点となっている。また、同劇場では、わが国国際交流基金による文化事業等も行われ、ドミニカ共和国の地方都市におけるわが国との文化交流の場として活用されている。しかしながら、シバオ劇場は、近年増えつつある現代的な公演に必要な機材が不足しているため、公演の度に機材のレンタルを余儀なくされており、このことが公演可能な演目の幅を狭めるとともに、劇場の財政を圧迫している。
このような状況の下、ドミニカ共和国政府は、シバオ劇場が音響機材を購入するために必要な資金につき、わが国政府に対して文化無償協力を要請してきたものである。