
ネパールの国立トリブバン大学中央図書館に対する文化無償協力について
平成14年11月14日
- わが国政府は、ネパール王国に対し、国立トリブバン大学中央図書館がマイクロフィルム機材および製本機材を購入するため(the supply of microfilm and book binding equipment to the Central Library of Tribhuvan University)、3,130万円を限度とする額の文化無償協力を行うこととし、このための書簡の交換が11月14日(木)、カトマンズにおいて、わが方鈴木一泉在ネパール臨時代理大使と先方バヌー・プラサド・アチャリア大蔵省次官(Mr. Bhanu Prasad Acharya,Secretary of Ministry of Finance)との間で行われた。
- 国立トリブバン大学中央図書館は大学の付属図書館であるとともに、ネパール王国の中央図書館としての機能も併せ持つ同国最大の図書館であり、古文書や同国で新聞発行の始まった1960年代の貴重な新聞を保管しているほか、現在絶版となった書籍を数多く所有している。しかしながら、同図書館の利用者は年間18万人にのぼり、利用頻度の高い書籍等の損傷が激しいため、同図書館は将来にわたりより多くの学術研究者や学生による書籍等の閲覧ならびに貸出が可能となるよう、これら書籍及び古文書等の修復、マイクロフィルム化を迅速に行うことを計画しているが、厳しい財政状況の為、マイクロフィルム、製本機材の購入が困難な状況にある。
このような状況の下、ネパール政府は、国立トリブバン大学中央図書館がマイクロフィルム機材および製本機材を購入するために必要な資金につき、わが国政府に対して文化無償協力を要請してきたものである。