
チリのサンティアゴ市立劇場に対する文化無償協力について
平成14年11月8日
- わが国政府は、チリ共和国政府に対し、サンティアゴ市立劇場がモニタリング・音響・照明機材を購入するため(the supply of monitoring, sound and lighting equipment to the "Teatro Municipal de Santiago")、4,940万円を限度とする額の文化無償協力を行うこととし、このための書簡の交換が11月8日(金)、東京(飯倉公館)において、わが方川口順子外務大臣と先方マリア・ソレダ・アルベアル・バレンスエラ外務大臣(Maria Soledad ALVEAR Valenzuela, Minister for Foreign Relations)との間で行われた。
- サンティアゴ市立劇場は、1857年に建設され、専属の交響楽団、バレエ団およびコーラス団を有するチリ唯一のオペラ劇場であるとともに、南米においても主要な劇場の一つとして知られており、これら専属の楽団等による定期公演の他、国内外のゲストを招いてオペラ、コンサート等の特別公演を行っている。また、わが国との間でも、昨年、諏訪内晶子と同劇場専属交響楽団との共演が行われた他、わが国国際交流基金の助成事業による劇団四季オペラ「蝶々夫人」の公演が好評を博し、同劇場は、わが国との文化交流促進の場ともなっている。現在、同劇場では、近年の公演数の増加に応えるとともに、上演されるオペラ等の質の向上を図るため、不足する機材の拡充を希望しているが、予算上の制約から、必要な機材の購入が困難な状況にある。
このような状況の下、チリ政府は、サンティアゴ市立劇場がモニタリング・音響・照明機材を購入するために必要な資金につき、わが国政府に対して文化無償協力を要請してきたものである。