
ガーナの「幹線道路改修計画」に対する無償資金協力について
平成14年10月25日
- わが国政府は、ガーナ共和国政府に対し、「幹線道路改修計画」(the Project for Rehabilitation of Trunk Road)の実施に向けて、その詳細設計分として、1億1,600万円を限度とする額の無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が10月25日(金)、東京(総理官邸)において、来日中のクフォー大統領および福田官房長官の立会いの下、わが方浅井和子在ガーナ大使と先方ハックマン・オウス=アジェマン外務大臣(Mr. Hackman Owusu-Agyemang, Minister of Foreign Affairs)との間で行われた。
- ガーナ政府は、幹線道路整備の具現化のために「幹線道路セクター投資計画」を策定して道路整備に取り組んでいるが、国道、地域間道路、地域内道路の幹線道路については、未舗装道路が管轄する道路総延長13,277km全体の58%におよび、また、国道に限っても約50%が未だ貧弱な状況にある。
特に、幹線道路の一つである国道1号線は、西アフリカ諸国を結ぶ国際幹線道路の一部をなし、国内でも最重要路線の一つと位置付けられているが、カソア=ヤモランサ間(98.2km)については規格を満たしておらず、円滑な運行や物流に支障を来たしている。
このような状況の下、ガーナ政府はカソア=ヤモランサ間(98.2km)の改修を目的とした「幹線道路改修計画」を策定し、この計画の実施に向けて、我が国に対し無償資金協力を要請してきたものである。
- 今後、わが国無償資金協力により、この計画が実施に移されることによって、道路が改修され輸送力が向上し、輸送コストの削減、地域経済の活性化等に大きく資することになると期待される。