国別地域別政策・情報 国別約束(年度別交換公文(E/N)データ)

ガイアナの「ニューアムステルダム病院再建計画」(1/2期)に対する無償資金協力について

平成14年8月20日

  1. わが国政府は、ガイアナ協同共和国政府に対し、「ニューアムステルダム病院再建計画」(1/2期)(Project for Reconstruction of the New Amsterdam Hospital)の実施に資することを目的として、総額7億300万円を限度とする額の無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が8月20日(火)(日本時間の同日)、ジョージタウンにおいて、わが方伊藤昌輝在ガイアナ大使(ベネズエラにて兼轄)と先方クレメント・J.・ローヒー外国貿易・国際協力大臣(Clement J.Rohee, Minister of Foreign Trade and International Cooperation)との間で行われた。

  2. ガイアナ第二の都市ニューアムステルダム市に位置するニューアムステルダム病院は、地域の中核病院としての市民への医療サービスに重要な役割を担っており(年間患者数約7万人)、ガイアナ政府も限られた予算のなかで修復を行ってきている。しかしながら、近年、ガイアナは主要輸出品である砂糖およびボーキサイトの国際価格の低迷を受け、1999年には世銀・IMFより重債務貧困国と認定される等経済状況が悪化しつつあるなかで、修復が進まず、同病院は建設後100年以上が経過し、施設および医療機材の老朽化が著しいことに加え、他の小規模病院からの転送患者も含め患者が集中している等医療需要が増大しているのに対して、適切に対応できない状況にある。
     このような状況の下、ガイアナ政府は「ニューアムステルダム病院の再建計画」を策定し、この計画を実施するための施設建設(外来棟、病棟、中央診療棟等)および医療機材購入(手術台、超音波診断装置、X線撮影装置等)に必要な資金につき、わが国政府に無償資金協力を要請してきたものである。

  3. この計画の実施により、ニューアムステルダム病院の施設および医療機材が大幅に改善され、患者の受入能力の向上および適切な医療サービスの提供が期待される。
このページのトップへ戻る
目次へ戻る