
グアテマラの「第二次地方浄水場改修計画(2/2期)」に対する無償資金協力について
平成14年7月24日
- わが国政府は、グアテマラ共和国政府に対し、「第二次地方浄水場改修計画(2/2期)」(EL PROYECTO DE REHABILITACION DE PLANTAS DE TRATAMIENTO DE AGUA POTABLE EN EL INTERIOR(FASE II))の実施に資することを目的として、8億8,300万円を限度とする額の無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が7月23日(日本時間24日)、グアテマラシティにおいて、わが方上野景文在グアテマラ大使と先方ガブリエル・オレジャナ・ロハス外務大臣(GABRIEL ORELLANA ROJAS , Ministro de Relaciones Exteriores)との間で行われた。
- グアテマラでは、1996年に内戦が終了したものの、先住民が多く居住する地方部は生活基盤整備が遅れている。特に、浄水施設は建設から30年以上が経過し老朽化している上に、人口の増加とともに水系伝染病が発生するなど、水質・水量の両面での改善が急務となっていたことから、グアテマラ政府は、25の地方都市の浄水場改善計画をまとめ、緊急に改修が必要な浄水場につきわが国に対し無償資金協力を要請越した。これに対し、わが国は平成10年から11年度に6カ所の浄水場の改修を実施したが、1998年のハリケーン・ミッチの影響もあり、依然として緊急に改修を必要とする浄水場が存在している。
このため、グアテマラ政府は第一次改修計画に続き「第二次地方浄水場改修計画」を策定し、この計画のための7カ所の地方都市の浄水場施設の改修に必要な資金につき、わが国政府に対し無償資金協力を要請してきたものである。
- 昨年11月に交換公文の署名が行われた1期目によるチチカステナンゴ、ラビナル、およびサンヘロニモの3ヵ所の浄水場の改修に続き、この計画の2期目では、モラレス、エスキプラス、ハラパ及びフティアパの4ヵ所の浄水場の改修を実施することとなる。
本件計画の実施により、周辺住民約7万5,000人の衛生環境および生活環境が改善されるとともに、水系伝染病の発生率が低減することが期待される。