
キューバ国営ラジオ・テレビ協会に対する文化無償協力について
平成14年7月13日
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わが国政府は、キューバ共和国政府に対し、キューバ国営ラジオ・テレビ協会が番組ソフト(教育番組ソフトおよびドキュメンタリー番組ソフト)を購入するため(the supply of TV programs to the Cuban Institute of Radio and Television)、3,600万円を限度とする額の文化無償協力を行うこととし、このための書簡の交換が7月12日(日本時間13日)、ハバナにおいて、わが方馬渕睦夫在キューバ大使と先方マルタ・ローマス・モラレス外国投資・経済協力大臣(H. E. MARTA LOMAS MORALES, Minister for the Foreign Investment and the Economic Cooperation)との間で行われた。
- キューバ国営ラジオ・テレビ協会は、同国におけるラジオ・テレビ番組関連の唯一の組織であり、総合チャンネルのキューバ・ビジョンと、ニュース・スポーツ番組が中心のテレ・レベルデを有している。同協会は、近年、家庭へのテレビの普及率が急速に高まる中、テレビを通じた教育・文化の普及にに力を入れているが、厳しい財政事情から、良質な番組ソフトが不足がちとなっている。
このような状況の下、キューバ政府は、キューバ国営ラジオ・テレビ協会が上記の番組ソフトを購入するために必要な資金につき、わが国政府に対して文化無償協力を要請してきたものである。
(参考)
同協会に対しては、わが国政府が国際交流基金のテレビ番組交流事業によりドラマ「おしん」の提供を行った際、大きな好評を博した。同国では、日本の情報や文化に対する国民の関心は極めて高く、日本の番組放映へのさらなる希望が寄せられている。