
ホンジュラスの「第三保健地域病院網強化計画」に対する無償資金協力について
平成14年6月26日
- わが国政府は、ホンジュラス共和国政府に対し、「第三保健地域病院網強化計画(El Proyecto de Fortalecimiento de la Red Hospitalaria de la Region Sanitaria No.3)(1/2期)」の実施に資することを目的として、9億2,700万円を限度とする額の無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が6月25日(日本時間26日)、テグシガルパにおいて、わが方竹元正美在ホンジュラス大使と先方ギジェルモ・ペレスーカダルソ・アリアス外務大臣(Guillermo Perez-Cadalzo Arias, Secretario de Estado en el Despacho de Relaciones Exteriores)との間で行われた。
- ホンジュラスは、近年保健医療サービスの改善を図ってきているが、国民の約40%が未だ医療施設へのアクセスを得られず、特に貧困地域では、医療サービスを受けることさえ困難となっている。
さらに、同国第2都市サンペドロスーラが位置する第3保健地域においては、レオナルド・マルティネス地方病院があるものの公的な分娩施設や緊急診療所の整備が十分でないため、同地域のマリオ・カタリノ・リバス病院に患者が集中しており、同病院が果たすべき市民に対する高度医療の提供が困難な状況にある。
このような状況の下、ホンジュラス政府は、「第三保健地域病院網強化計画」を策定し、近隣に医療施設が少ないチョロマ地区、ビジャヌエバ地区における救急クリニックの建設およびレオナルド・マルティネス地方病院母子棟の建設に必要な資金につき、わが国政府に対し、無償資金協力を要請してきたものである。
- この計画の実施により、第三保健地区の住民への医療サービスが向上するとともに、ホンジュラスの病院網整備のモデルが構築されることが期待される。