国別地域別政策・情報 国別約束(年度別交換公文(E/N)データ)

ザンビアの「干ばつ地域給水計画」に対する無償資金協力について

平成14年6月21日

  1. わが国政府は、ザンビア共和国政府に対し、「干ばつ地域給水計画」(the Project for Groundwater Development and Sanitation Improvement in Drought Prone Rural Areas)の実施に資することを目的として、4億8,900万円を限度とする額の無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が6月21日(金)、ルサカにおいて、わが方五月女光弘在ザンビア大使と先方エマヌエル・カソンデ大蔵・国家計画大臣(The Honourable, Emmanuel G. Kasonde, Minister of Finance and National Planning of the Republic of Zambia)との間で行われた。

  2. ザンビア政府は、わが国の協力により全国水資源開発計画(開発調査、1993年から95年)を作成し、給水率を2005年までに50%に、2015年までに75%に高めることを目標に掲げ、日本を含む諸外国の支援の下、地方給水・衛生環境の整備を実施してきた。深井戸の建設、給水施設の操作・維持管理のための人材育成の実施等(WASHE:Water Sanitation and Health Education)により、安全な水の安定的な給水率は徐々に増加している。しかしながら、本件対象地区であるザンビア南西部は過去に干ばつの影響を最も受けた地域であり、依然として給水率がかなり低く(本件対象地区の平均22%、最も低いカズングラ郡では9%)、給水率改善の必要性・緊急性は高い。
     このような状況の下、ザンビア政府は、ザンビア南西部の村落における給水率を向上させることを目的とした「干ばつ地域給水計画」を策定し、この計画の実施のためのハンドポンプ付き井戸の建設に必要な資金につき、わが国政府に対し無償資金協力を要請してきたものである。

  3. この計画の実施により、7万5,500人の住民が各村落内で安全な水を得ることが可能となる。給水率は現状の22%から40%に改善され、遠方の水源からの水汲み労働の担い手である女性や子供がそれに費やす時間と労力の軽減が期待される。
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