
グアテマラの「国立プエルト・バリオス病院建設・医療機材整備計画」に対する無償資金協力について
平成14年6月19日
- わが国政府は、グアテマラ共和国政府に対し、「国立プエルト・バリオス病院建設・医療機材整備計画」(The Project of Reconstruction and Equipment of the Nacional Hospital of Puerto Barrios)の実施に資することを目的として、合計14億3,400万円(平成14年度:4億4,400万円、平成15年度:9億9,000万円)を限度とする額の無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が6月18日(日本時間6月19日)、グアテマラシティにおいて、わが方上野景文在グアテマラ大使と先方ガブリエル・オレジャナ・ロハス外務大臣(Gabriel Orellana Rojas, Ministro de Relaciones Exteriores de la Republica de Guatelama)との間で行われた。
- グアテマラでは、1996年に36年間にわたる内戦が終結し、和平協定において貧困対策、保健衛生等を中心とした同国地方部に対する支援を基本方針の一つに掲げている。なかでも保健・医療サービス体制の充実が急務となっているため、同国政府は「全国病院網整備計画」を策定し、全国の病院施設および機材整備を通した保健・医療サービスの改善を目指している。
グアテマラ東部のイサバル県に位置し、同地域の最大都市であるプエルト・バリオス市にある国立プエルト・バリオス病院は、1978年に建設され当初5年間の耐用年数を想定していたが、既に23年が経過し老朽化が顕著である。また、同病院は、1998年のハリケーン・ミッチ、1999年の地震に相次いで被災しており、二次医療施設としての充分なサービスを提供することが困難となっている。
このような状況の下、グアテマラ政府は「国立プエルト・バリオス病院建設・医療機材整備計画」を策定し、この計画を実施するために必要な資金につき、わが国政府に対し無償資金協力を要請してきたものである。