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フィジー諸島の「フィジー国新医薬品供給センター建設計画」に対する無償資金協力について

平成14年6月14日

  1. わが国政府は、フィジー諸島共和国政府に対し、「フィジー国新医薬品供給センター建設計画(the project for Construction of the New Pharmaceutical Services Center)」の実施に資することを目的として、10億5,900万円(平成14年度:3億円、15年度:7億5,900万円)を限度とする額の無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が6月14日(金)、スバにおいて、わが方高田昌明在フィジー臨時代理大使と先方カリオパテ・タヴォラ外務貿易大臣(The Honourable Mr. Kaliopate Tavola, Minister for Foreign Affairs and External Trade)との間で行われた。

  2. フィジーをはじめとする太平洋島嶼国では、国内で使用する医薬品や医療消耗品を輸入によってまかなっているが、人口規模が小さいこと、離島であるという地理的条件、輸送手段の不備などを背景に、医薬品購入において割高な価格体系を強いられるとともに安定的な供給にも大きな問題を抱えている。また、同国保健省医薬品局の所有する医薬品倉庫は、施設の老朽化による漏水の危険、過多な積み重ね、不十分な温度管理等、医薬品にとって劣悪な保管環境となっている。このような環境は、医薬品のロット管理と在庫管理の不備を助長させ医薬品の品質低下を招いている。
     このような状況の下、フィジー政府は、周辺の太平洋島嶼国と共に医薬品を共同で大量購入し、適切な環境の下での医薬品の保管と物流の管理を目的とした「フィジー国新医薬品供給センター建設計画」を策定し、この計画の実施のための医薬品供給センターの建設および関連機材の購入に必要な資金につき、わが国政府に対し無償資金協力を要請してきたものである。

  3. この計画の実施により、フィジー国内および周辺島嶼国に、品質管理が行き届いた適正価格の医薬品が安定的に供給されることが期待される。
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