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インドの「ポリオ撲滅計画」のためのユニセフに対する無償資金協力について

平成14年6月3日

  1. わが国政府は、インドにおける「ポリオ撲滅計画」(the project for the Eradication of Poliomyelitis)の実施に資することを目的として、国際連合児童基金(ユニセフ)に対し、7億5,000万円を限度とする額の無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が6月3日(月)、ニューデリーにおいて、わが方平林博大使と先方マリア・カリビス在インド・ユニセフ代表(Ms. Maria Calivis, Representative of the UNICEF office in India)との間で行われた。

  2. インド政府は、ユニセフおよび世界保健機構(WHO)の指導の下、1995年よりポリオ・ワクチンの全国一斉投与(NID)を実施し、ポリオ撲滅に向けて取り組んできている。この結果、1994年には5,881件であったポリオ報告例が2001年には268件に減少した。しかしながら、インドは依然として世界的にも発生件数が多い国であり、WHOが中心となって進めているポリオ根絶計画においても最大のターゲット国となっている。また、インドは人口約10億人の大国であり、インド全土の5歳以下の児童を対象とした本計画には膨大なワクチン量が必要となるため、自国だけで投与を継続していくことは困難な状況となっている。
     このような状況の下、インド政府およびユニセフは「ポリオ撲滅計画」を策定し、この計画の実施のためのポリオ・ワクチン等の購入に必要な資金につき、わが国政府に対し無償資金協力を要請してきたものである。

  3. この計画の実施により、インドの約2,100万人の児童に対するワクチン接種が可能となる。
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