
レバノン国立高等音楽院に対する文化無償協力について
平成14年5月31日
- わが国政府は、レバノン共和国政府に対し、レバノン国立高等音楽院が楽器を購入するため(the supply of musical instruments to the Lebanese National Higher Conservatory of Music)、4,990万円を限度とする額の文化無償協力を行うこととし、このための書簡の交換が5月31日(金)、ベイルートにおいて、わが方天木直人在レバノン大使と先方ガッサン・サラーメ文化大臣(H. E. Mr. Ghassan Salame, Minister of Culture)の間で行われた。
- レバノン国立高等音楽院は、同国における最高の音楽教育機関として、レベルの高い音楽家の育成し輩出するとともに、同音楽院の生徒、卒業生によるコンサートを活発に開催し同国における音楽文化の啓発に重要な役割を果たしてきた。 しかし、1975年から17年間継続した内戦の影響で多くの楽器が破壊され、あるいは老朽化し、慢性的な楽器の不足により音楽教育に支障をきたしている。このため、同国では新たな楽器の購入を希望しているが財政上の制約により購入が困難な状況にある。
このような状況の下、レバノン政府は、レバノン国立高等音楽院が楽器を購入するために必要な資金につき、わが国政府に対して文化無償協力を要請してきたものである。