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ラオスの「ナムグム第一発電所補修計画」に対する無償資金協力について

平成14年5月16日

  1. わが国政府は、ラオス人民民主共和国政府に対し、「ナムグム第一発電所補修計画」(the Project for Rehabilitation of the Nam Ngum I Hydropower Station)の実施に資することを目的として12億400万円(平成14年度:3億4,400万円、平成15年度:6億6,900万円、平成16年度:1億9,100万円)を限度とする額の無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が、5月16日(木)、ビエンチャンにおいて、わが方橋本逸男在ラオス大使と先方ソムサワート・レンサワット副首相兼外務大臣(H. E. Mr. SOMSAVAT LENGSAVAD, Deputy Prime Minister and Minister of Foreign Affairs)との間で行われた。

  2. ラオスにおける電力が供給されている世帯の割合(電化率)は1999年時点で、全国で31.8%、首都ビエンチャン市、ビエンチャン県、ルアンプラバン県を含む地域(人口210万人)においても44.8%に過ぎないため、国際機関・国からの援助により電化率の向上を目的に、送配電網の拡張整備が実施されている。ナムグムダム第一発電所の 1・2号発電機は、世界銀行および日本を含む9カ国の無償資金協力(日本は17.8億円)により建設され、1971年に運転を開始して以来、フル稼働を続けているが、同国の財政難および技術力の不足により、十分な補修が行われておらず、発電機器および制御・開閉装置の劣化が顕著となっている。このため、重大な事故・故障や発電所全体の出力低下による深刻な電力不足が危惧されている。
     このような状況の下、ラオス政府は、ナムグムダム第一発電所の信頼性・安全性を建設当時の状況まで回復させ、今後の長期運転を可能とするため、「ナムグム第一発電所補修計画」を策定し、1号機、2号機発電機およびそれらの運転に不可欠な所内共通設備の補修につき我が国政府に対し、無償資金協力を要請してきたものである。
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