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モーリタニアの「キファ市飲料水供給施設整備計画」に対する無償資金協力について

平成14年5月16日

  1. わが国政府は、モーリタニア・イスラム共和国政府に対し、「キファ市飲料水供給施設整備計画」(Projet d'amenagement des installations d' approvisionnement en eau potable dans la ville de Kiffa)の実施に資することを目的として、12億5,300万円(平成14年度:3億円、平成15年度:9億5,300万円)を限度とする額の無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が5月15日(水)(日本時間5月16日)、セネガル共和国のダカールにおいて、わが方古屋昭彦在モーリタニア大使(セネガルにて兼轄)と先方モハメド・アブデルラヒマン・ウルドゥ・モワン在セネガル・モーリタニア大使(Monsieur Mohamed Abderrahmane OULD MOINE, Ambassadeur de la Republique islamique de Mauritanie au Senegal)との間で行われた。

  2. モーリタニアの内陸都市キファ市では、1970年代から80年代にかけて起こった干魃の影響で流入した遊牧民が定住化し、同市の人口が急増している。しかしながら、同国政府の厳しい財政状況の下では飲料水供給施設等のインフラ施設の整備が遅れており、住民は飲料水を既存の浅井戸および水売りの行商に依存している。そのため、同市では住民に対する水の供給量が絶対的に不足している上、水源の浅井戸の汚染が急速に進んでおり、住民の保健・衛生環境がさらに悪化していくことが懸念されている。
     このような状況を打開すべく、モーリタニア政府は1994年、わが国に対しキファ市の飲料水供給施設の整備に関する要請を行い、わが国は同市における給水設備を建設するための水源および水量等を確認するため、1997年から二年に亘り開発調査を実施した。その結果、将来の人口増加を考慮してもなお十分な水源および水量が確認され、その中でも優先的計画として2005年の予想人口に対応する給水計画が策定された。
     このような状況の下、モーリタニア政府は、この開発調査の結果を踏まえて、深井戸を水源とする配水施設の建設・整備および地域住民参加型の施設の維持管理体制の確立をめざす「キファ市飲料水供給施設整備計画」を策定し、この計画の実施に必要な資金につき、わが国政府に対し、無償資金協力を要請してきたものである。
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