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ドミニカ国の「マリゴット漁港整備計画」に対する無償資金協力について

平成14年5月14日

  1. わが国政府は、ドミニカ国政府に対し、「マリゴット漁港整備計画(the Project for Improvement of Marigot Fish Landing Facilities)」の実施に資することを目的として、16億6,300万円(平成14年度4億6,300万円、平成15年度12億円)を限度とする額の無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が5月13日(日本時間14日)、ロゾーにおいて、わが方高木量在ドミニカ大使と先方オズボーン・リヴィエール外務・貿易・マーケティング大臣(Osborne Riviere, Minister for Foreign Affairs, Trade and Marketing)との間で行われた。

  2. ドミニカ国は、ハリケーンの来襲が多く、毎年多数の漁船を喪失している。特に大西洋岸は漁港施設が皆無であり、海象条件も厳しいことから漁船が安全に係留・避難できる漁港施設の整備が緊急課題となっている。また、首都ロゾーを除き、マリゴットを含む地方水揚地では、水揚後の水産物の取り扱いを適切に行うための水揚岸壁、荷捌場、保冷施設が整備されていないことから、衛生的な水産物の安定的な供給という国民のニーズ(需要)に応えられていない。
     このような状況の下、ドミニカ政府は、大西洋側で最大の水揚地であるマリゴットにおいて防波堤、水揚施設、流通施設等を整備することで、漁船の避難確保、生鮮水産物の安定的な供給を図ることを目的として、「マリゴット漁港整備計画」を策定し、この計画の実施のために必要な資金につき、わが国政府に対し無償資金協力を要請してきたものである。

  3. この計画の実施により、漁船の避難港および水産物流通体制が整備され漁業の振興が図られるとともに、ドミニカ国民に対して安定的に水産物が供給されることが期待される。
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