
モンゴルに対する無償資金協力(食糧援助)について
平成14年5月6日
- わが国政府は、モンゴル国政府に対し「食糧援助」を実施することを目的として、4億円を限度とする額の無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が、5月6日(月)、ウランバートルにおいて、わが方花田麿公在モンゴル大使と先方エルデネチョローン外務大臣(Luvsan Erdenechuluun, Minister for Foreign Affairs)との間で行われた。
- モンゴルは、旧社会主義時代には中央計画経済体制のもと大規模国営農場による農業を続けてきたが、1990年代初めからの市場経済への移行に伴う農業体制の混乱、および旧ソ連の経済混乱による援助打ち切りのため、農業生産性が急速に低下し、現在も農業生産量は減少しつつある。さらに、経済混乱に伴う深刻な外貨不足のため、国内の食糧需要を満たすのに十分な食糧を購入することが困難な状況にある。
このような状況の下、モンゴル政府は米の購入に必要な資金につき、わが国政府に対し無償資金協力を要請してきたものである。