
アゼルバイジャンの「リハビリテーション・センター機材整備計画」に対する無償資金協力について
平成14年4月30日
- わが国政府は、アゼルバイジャン共和国政府に対し、「リハビリテーション・センター機材整備計画」(The project for Improvement of Rehabilitative Equipment in Rehabilitation Centers)の実施に資することを目的として、4億1,200万円を限度とする額の無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が4月30日(火)、バクー市において、わが方廣瀬徹也在アゼルバイジャン大使と先方アリ・ナギエフ労働社会保障大臣(Mr.Ali Nagiyev, Minister of Labour and Social Protection of Population of the Republic of Azerbaijan)との間で行われた。
- アゼルバイジャンは、1991年に旧ソ連から独立したが、旧ソ連の解体、アルメニアとのナゴルノ・カラバフ紛争、市場経済化に伴う経済的混乱およびその後のロシア経済危機等によって、経済状況は低迷している。また、ナゴルノ・カラバフ紛争の影響もあり、アゼルバイジャン国内には約27万人の身体障害者が存在している。そのため、アゼルバイジャンでは、1999年5月に大統領令「国家リハビリテーション改善計画」を策定し、身体障害者に対する診断・治療および機能回復訓練を行うためのリハビリテーション・センターの整備および身体障害者に対するリハビリテーションの質的改善を推進している。しかしながら、厳しい財政状況のため、老朽化した機材の更新や機材不足に対応できない状況が続いている。
このような状況の下、アゼルバイジャン政府は「リハビリテーション・センター機材整備計画」を策定し、この計画の実施のためのリハビリテーション機材の購入に必要な資金につき、わが国政府に対し無償資金協力を要請してきたものである。