国別地域別政策・情報 国別約束(年度別交換公文(E/N)データ)

ヨルダンの「水質汚染監視計画」に対する無償資金協力について

平成14年4月21日

  1. わが国政府は、ヨルダン・ハシミテ王国に対し、「水質汚染監視計画」(The project for Water Pollution Monitoring System)の実施に資することを目的として8億6,000万円を限度とする額の無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が、4月21日(日)アンマンにおいて、わが方佐々木伸太郎在ヨルダン大使と先方バーセム・アワダッラー計画大臣(Bassem I.Awadallah, Minister of Planning)との間で行われた。

  2. ヨルダンにおける水需要は、湾岸戦争後の帰還民による人口の急激な増加に伴って、近年大幅に増加している。一方、水資源の不足に加え、農業排水および産業廃水の水系への流入、ならびに下水処理整備能力の大幅な不足により下水が処理されないまま河川に流入することにより、ヨルダン北部の主要水源の水質汚染が問題となっている。
     このため、ヨルダンでは、水資源の開発および関連設備の処理能力の増強を順次行いつつ関係機関による主要水源および上下水道施設での水質の測定・監視システムの強化を図っているが、全国的な主要水源における連続水質監視施設の不足、および定点・定期観測を実施している水質試験機関の化学分析機器の老朽化に加え、必要な分析検体数に対する機器台数の不足、また精度の高い微量化学分析機器の不備により、正確な水質分析能力および分析データが得られず、効果的な水質汚染防止対策を図ることが困難な状況となっている。
     このような状況の下、ヨルダン政府は水質汚染監視施設・機材整備のため「水質汚染監視計画」を策定し、この計画の実施のための資金につき、わが国政府に対し無償資金協力を要請してきたものである。
このページのトップへ戻る
目次へ戻る