
ポーランドの日本美術技術センターに対する文化無償協力について
平成14年4月12日
- わが国政府は、ポーランド共和国政府に対し、日本美術技術センターが視聴
覚及びLL機材を購入するため(the supply of audio-visual and language laboratory equipment to the Center of Japanese Art and Technology)、4,890万円を限度とする額の文化無償協力を行うこととし、このための書簡の交換が4月12日(金)、ワルシャワにおいて、わが方上田秀明在ポーランド大使と先方アンジェイ・ビルト外務省次官(Andrzej Byrt, Undersecretary of State, Ministry of Foreign Affairs)との間で行われた。
- 日本美術技術センターは、世界的に有名なポーランド人映画監督であるアンジェイ・ワイダ監督の提唱により、同国クラクフ国立博物館の分館として1994年に開館し、浮世絵等7,000点に及ぶ日本関連美術品を所有・展示している他、様々な日本紹介事業を行っている。同センターは、所有の多目的ホールにおいて生花や書道、日本語講座等の各種日本文化紹介活動を積極的に実施しているが、既存の音響機材やビデオ機材では、こうした活動を行うのに不十分であり、新規機材の購入も厳しい予算の制約上困難となっている。
このような状況の下、ポーランド政府は、日本美術技術センターが視聴覚機材およびLL機材を購入するために必要な資金につき、わが国政府に対して文化無償協力を要請してきたものである。