
エチオピアに対する無償資金協力(食糧増産援助)について
平成14年4月12日
- わが国政府は、エチオピア連邦民主共和国政府に対し、5億円を限度とする額の無償資金協力(食糧増産援助)を行うこととし、このための書簡の交換が4月12日(金)、アディスアベバにおいて、わが方手塚義雅在エチオピア臨時代理大使と先方ムル・ケツェラ財務・経済開発省国務大臣(Dr. Mulu Ketuela, State Minister of Ministry of Finance and Economic Development)との間で行われた。
- エチオピアは度重なる旱魃と紛争のため農業生産力は低く、深刻な食糧不足を引き起こしている。同国農業は伝統的農法に依存し、天候の影響を受けやすい状況にあり、近代的農業技術の導入が必要になっている。
このため、エチオピア農業省は、農業の発展を主軸とした長期の国家開発計画を基本方針とし、生産性の低い小規模農家を対象として生産性の向上および移動性害虫の駆除のための農業資機材の供与を行ってきているが、それら資機材の購入に必要な資金を確保することが経済上困難な状況にある。
このような状況の下、エチオピア政府は主要食用作物であるテフ、小麦、ソルガム、トウモロコシ等の増産に必要な農業資機材の購入のための資金につきわが国政府に対して無償資金協力を要請してきたものである。